グラミン銀行が日本進出、日本でマイクロファイナンスの仕組みはヒットするの?問題点などと合わせて考えてみた

バングラデシュのマイクロファイナンス、貧困者のための銀行として世界中の注目を集めているグラミン銀行ってご存知ですか??

はい、2017年8月から日本進出に向けて、本格的に議論を始めたそうですね。

2018年中にはグラミン銀行が日本上陸を果たしても不思議ではないくらい、政府の方でもマイクロファイナンスが日本の貧困者を救う事を期待されています。

そうなんです、残念ながら小口融資を担う消費者金融や銀行系カードローンでは無く、外国の銀行にセーフティーネットに変わる貧困対策を託されている・・

という悲しい現状にも映るのですが、本当にグラミン銀行は日本でその役目を担えるのか?が疑問が残ります。

ここでは、グラミン銀行の仕組み、日本で根付くために必要な事、問題点について挙げていきたいと思います。

グラミン銀行の日本進出について

創設者ムハマド・ユヌス氏は、貧困者が新たなチャレンジをするため、就業や起業のための資金を融資する銀行を創るという事で、バングラデシュで「グラミン銀行」を立ち上げました。

例えば、銀行で起業資金を融資してもらおうと思ったら、与信基準が厳しいので、事業計画書をしっかりと作り、またプレゼンするなどの苦労だったり、ハードルがとても高いです。

そのため、そもそも日々の生活に困っているようないわゆる貧困者層が起業する事は難しいですし、融資対象者にはなりにくい背景が日本にはあります。

その点、グラミン銀行では貧困者層を取り込む仕組みを導入し、起業するにもリスクが少ない小商いをしたい方の支援ができる可能性があるという点で、日本進出が可能なのでは??と期待されています。

実際、バングラデシュのような発展途上国だけでなく、先進国には先進国なりの問題があり、その問題点を解決する「1つの手段」となり得るのでは無いでしょうか。

グラミン銀行の仕組みとは??

ところでグラミン銀行とはどんな仕組みで融資をしているのか?という点が気になるところですが、融資スタイルは「無担保融資」です。

保証人も取らないのですが、「連帯責任制」となっていて、融資を受けている人たちが5人一組の互助組織で借りるというスタイルになっています。

ただし、連帯保証というわけでは無いので、お互いの債務を保証しているわけでないので、返済しなかった場合に、他の方が責任を取って返済しなければ行けないという事はありません。

しかし、一人が延滞したり、返済が滞ってしまうと、他の方も含めて融資スピードが遅くなるというデメリットを享受する事になります。

これが、連帯保証と連帯責任の違いになります。

また、初回の融資は20万円を予定していて、利用目的については「就業もしくは起業」のためであって、消費者金融などの生活資金といった用途ではなく、「融資を受けた資金を持って、自分の資産を増やすための活動をする事」が目的となっています。

そのため、1週間に一度はどのような事に資金を活用しているのかなどをチェックする事になっています。

この点では、蜜に利用者とのコミュニケーションを図れる事、相談相手となり寄り添える事が出来るので、デフォルトを起こしにくいのかもしれません。

グラミン銀行は日本に根づくのか??現時点で考えられる問題点

ここまでグラミン銀行などの仕組みについてお話させて頂いたのですが、実際に日本には消費者金融をはじめ銀行でも個人向け融資としてキャッシングや銀行系カードローンなども普及しています。

また、クレジットカードや各種ローン、リース契約など様々な金融商品もありますし、セーフティーネットとしては生活保護だったり、助成金、奨学金、またクラウドファンディングといったサービスも登場してきています。

このような豊富な選択肢がある日本で本当にグラミン銀行は必要なのだろうか?

と考えた場合に、様々な問題点もあります。

まず1つ目の問題点ですが、「金利設定がどうなるのか?」という点です。

なるべく低く設定すると宣言していますが、バングラデシュでは年率20%にもなります。

年率20%を20万で融資する事は、貸金業法や利息制限法では禁止されていますので、年率がもう少し低くなると思いますが、消費者金融と大差が無いのであれば、資金需要者がいるのか?という疑問が生じます。

次に2つ目の問題点ですが、「多重債務の問題の解決になるか」という点です。

最近、銀行系カードローンの総量規制を超えた貸付が問題となっていて、自己破産が急増しているという社会的な背景が言われています。

貧困者層と言われる方は、多重債務の可能性もしくは生活保護受給をされている可能性もあります。

かなりリスクの高い融資になると思われますが、その点はクリアされるのでしょうか?

最後に3つ目の問題点ですが、「起業マインドは育つのか?」という点です。

融資を受けて起業はしたがいいけど、事業をしたことが無い方の起業マインドを育てるのは容易ではありません。

起業したい想いだけでは成功しませんし、また成功者の声を聞くなど、成功に導くだけのサポートは必要になりますので、そのあたりはどういったサポートがあるのか?一週間に一度のサポートで十分なのか?という印象はあります。

以上、グラミン銀行が日本に根づくのか?必要か?という点についてのまとめでした。

実際に日本にグラミン銀行が進出し、必要な借入先として認識されれば、消費者金融と共存し、チャレンジできる日本の創造に繋がれば良いですね。

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