日本ハムファイターズと読売巨人軍のトレードから見るプロ野球選手にかかるお金の話

プロ野球ファンだと、結構な衝撃だったかもしれませんが、昨日北海道日本ハムファイターズと読売巨人軍で大型のトレードがまとまりました。

北海道日本ハムファイターズからは、2012年に14勝5敗、防御率1.71で最優秀防御率とMVP、ベストナインと左のエースとして開花した吉川光夫投手と石川慎吾外野手を。

読売巨人軍からは、「未完の大器」、「松井秀喜の後継者」と期待を裏切り続けてきた大田泰示外野手と公文克彦投手を。

それぞれ2対2の交換トレードをする事で合意したとの事です。

お互い、秋季練習やキャンプの最中で、来期への巻き返しのため、練習に励んでいるところでしたでしょうし、相当な衝撃があったのでは無いでしょうか。

中でも、ドラフト1位同士のドラフトという事で、本来ドラフト1位というのは、球団からも寵愛を受けて、将来の幹部候補生ともなり得る逸材。

チームの中心となる人物でもあるので、FA宣言での流出を除けば、そうそうあり得ない話なので、球界の常識からいくと、規格外のトレードだった・・・

とでも言えるのでしょうか。

そんなドラフト1位ですが、先日もドラフト会議があり、2016年度は87名の指名がありました。

昨年に比べて、投手偏重の傾向があるみたいで、人数も1人少ないドラフトとなりましたが、その人数(育成を含めれば、それ以上の人数が)分、プロ野球選手からは戦力外通告が出ているという事ですから、プロ野球の世界も甘くないという事でしょうか。

ドラフト1位はどれくらいのお金がかかる??

その中でのドラフト1位という事ですから、注目度、契約金、年俸も大きな差があり、特に読売巨人軍のドラフト1位となると、マスコミや世間からの注目、期待度も相当な高さです。

ちなみに、契約金と年俸ですが、契約金にはMLBと選手組合との労使協定があり、上限が1億円となっていますので、各球団で大きく変わる事はありません。

ここに、より期待のかかるドラフト1位の選手には「出来高制」が上限5,000万円の範囲で設定されます。

つまり、契約を交わすだけで、MAX1億5,000万円を手にする事が出来るわけですが・・・

さて、ここで疑問に感じたのが、「このうち、いくらが自分に入ってくるのかな??」という点です。税金もあるでしょうし、色々と諸経費があるでしょうし・・・

当たり前の話ですが、MAX額そのままを受け取るという事は無いでしょう。

契約金は、平均課税で計算されるのが通常

契約金は、FA宣言をして、再契約をする際にはもらう事もありますが、基本的には1度限りの方が多いもので、一時的な所得ですので、一般的に所得が高い者として計算される方法とは別で「平均課税」の方法で、計算されるのが一般的です。

筆者は、税金の計算には詳しくありませんので、詳しい計算は専門家の方にお任せするとして・・・

通常の確定申告をするケースと平均課税で計算するケースでは、1億円をモデルケースとした場合は、前者で3,700万円、後者で3,000万円程度になり、その差なんと700万円っ!

年俸は、実は事業所得・・・という事は・・・

次に、年俸に関してですが、一般的な感覚では球団からのお給料と思われますが、実はプロ野球選手というのは、個人事業主として扱われます。

よって、年俸は「売上=つまり事業所得」として申告する事になりますので、お給料とは違って、消費税がかかってくる事になります。

しかも、消費税は2年後にかかってくる事になりますので、ドラフト1位で年俸1,500万円となると、2年後には消費税が課税されるという事です。

プロ野球選手になった途端、高額納税者の誕生・・・

というわけです(笑)

プロ野球へ入団、ドラフト1位の生活は?

プロ野球に入団すると、1位選手でも、野球の環境に集中するため、寮に入るのが一般的ですが、生活費はかからないのでは??と思うのですが、ユニフォームは球団から支給されるとして、その他の道具代は自己負担という方がほとんどです。

バットに至っては、1本20,000円はかかると言われていますし、スポンサー契約が無ければ、年間50本で100万円、グローブや手袋も含めると、相当なお金が必要でしょう。

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2年目以降は、退寮する方もいますが、パーソナルトレーナーを付ける方、栄養管理費で食費やトレーニングにお金をかける方も増えてきて、月に100万円近い出費があるとも言われています。

ドラフト1位ともなれば、それなりの期待をかけられている事もあり、また周囲からの注目もあるでしょうし、それなりのお金を使う事も増えてくるでしょう。

そのようなドラフト1位同士が、トレードなんですよ。

球団も身を裂く思いなのか、それとも可愛い我が子だからこそ、外部の刺激を受けてさらなる大成をして欲しい・・・という願いなのか。

それとも、見切ったのか・・・

読売巨人軍の堤GMは、大田選手に対して、

「環境を変えた方がいいという判断があった」

という事ですが、このトレードが本当に良かったかどうかは・・・来年以降の彼らの成績にかかってくるのかなと思います。

巨人ファンの方としては、毎年期待され、紙面を賑わせただけに、今年こそ・・そして裏切るの連続だっただけに、このような形になったのは残念でしょうが・・・

それでも、新天地で活躍する姿を見られれば、「これで良かったかな」といつか思える、そんな日がやってくるといいなという複雑な思いでしょうか。

これからFA宣言も相次ぎ、選手の新陳代謝も進んでいく「ストーブリーグ」になりますが、プロ野球ファンとしては目が離せないですね。

今回は、ドラフト1位同士のトレードから、プロ野球選手のお金にまつわる話となりましたが、最後までお読み頂き、有難うございました。

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